週5日労働ということで土日は休日であるのは国民のリズムである。その休日をどのように暮らすかはさまざまである。休息が多いかと思われるが土日ごと労働する人も多い。ワンアジア財団支援講座を土曜日に設定したのは一般市民が参加できるように工夫したが、市民も忙しくは参加できない。昨日は8回目の講座が行われた。今までアジア共同体の構築への必要性や希望が多く語れてもその方法については言及が少なかった。鄭俊坤博士が語った個人主義化、個人がイデオロギーなどから解放されることは大きい提案であった。私はそれを紹介しながら今回の「ナショナリズムからの脱出」に期待を込めて講師の上水流久彦氏を紹介した。
彼は広島大学大学院で博士号取得、そして、さまざまな研究プロジェクトに協力してくれた。去年「文化人類学」にて私にインタビューしたことなど彼とは長い間の人間関係が結束している。彼は台湾の植民地について研究領域を広げ、深化している。子弟関係を超えて研究の同志、協力関係者でもある。彼は植民地「日本」の扱われ方の違い、その違いはなぜ生じるのか?それは戦後の状況であると前提して民族性の違いだろうか?対日感情はどうつくられるか?歴史記憶主体、文明との関係、経済的、文化的、政治的諸要因を検討した。民族というアイデンティティをどう超えるか。
そこに韓国啓明大学の中村八重氏がSkypeで登場してコメント。韓国では最近日本の浴衣を着る行事なども行われるように変化が見え始めたと伝えてくれた。中国の女子留学生の呉勉勉さんは中国人は台湾人を嫌っていないが台湾人は中国人を嫌っていると、また日本人が「美味しい」と言うことばは信頼性がないとコメント。韓国からの女子留学生の金ドウヨンはオーストラリアに留学したこともありグロバールに生きることが難しいと言った。常に時間厳守をモットーにしているのにこの講座ではじめて5分ほど時間をオーバーする討議であった。
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ナショナリズムから脱出
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