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Channel: 崔吉城との対話
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言論の自由がないのか、臆病なのか。

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ある法学徒が久しぶりに 福岡から訪ねてきて慰安婦の話を求めた。何故か。韓国側からの慰安婦という話題ではなく、日本内での反政府的な左翼グループが議論するという。私が知っている限りでは慰安婦問題の発端は日本であり、それが韓国や中国へ刺激を与えたということであり、別に新しい話でもないと、あまり反応することもなかった。それは日韓関係の上、最も相反するところである。韓国では民族や国家に反する意見を出すのは難しく、反面日本では天皇制などを除いてある程度言論の自由があるといえる。
 しかし日本の中でもそのくらい自由さえ亨することができない人が多い。目下いたるところで日本「帝国の植民地」云々と言いながら発表する人が多いが、1990年以前は植民地の話はタブー視され、このような状況ではなかった。時々私の意見に自慢話と非難する読者もいるが本当の自慢話をするのを許してほしい。日本のトヨタ財団の支援を受けて1990年反日の韓国で私はそのタブーを破って朝鮮総督府の調査資料『朝鮮の風水』を翻訳出版し、非難された。その後ポジティブな影響も大きかった。それについては田中雅一氏、山路勝彦氏との鼎談でも語ったのは既に知られている。先週東京で帝国における人の移動の研究会で私が近接植民地の支配では支配しやすい点と感情的対立があり、肯定否定の両面があると言い出し、賛同のような発言を求めたが乗ってくれない。言論の自由がないのか、臆病なのか。

*写真2011年4月18日


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