運動のために歩くのが良いと思い都内を歩いた。東大の前を横断、第一書房へ立ち寄り、地下鉄で上下5キロ超えるカバンを持って歩いた。高い階段、長い連結道を歩いた。映画作家北村皆雄氏のお見舞い、元気であったので挨拶と打ち合わせもした。昨日の東京はぽかぽか。夏日のようであり、歩くのはは軽い運動とは思えない、私には重労働であった。新幹線に乗るために立っていると車両が着き、薄いピンクのユニフォームの掃除の女性たちが並んで去る客へお辞儀、車内に入り掃き、拭き、椅子を回し、カーバー掛け、点検など10分内で終えてから確認してお辞儀をして次の仕事へ行く場面をみて、感謝の気持ちで乗った。日本文化はまだ健全である。アジアはまだ日本から学ぶべきものが多いと思い、乗車ノートパソコンを開いて日記を書いた。富士山が窓から見えた。美しい。誰かが美術的には美しくないと言っていた。結局夜帰宅してノックダウンの東京の日程であった。
旧聞になった山口新聞の月曜日コラムに書いた「韓流」を目にした。
「韓流」
「冬のソナタ」によって悪かった日韓関係が最高潮になり、大衆文化の流行として「韓流」は良いイメージをもっていた。韓国のテレビドラマに限らず映画、音楽のKポップ、キムチ料理、ハングルや文学などがブームになった。韓国は国威発揚の契機とし、さまざまな「韓流」ビジネスを海外へ拡撒した。それは日本だけではなく、中国や東南アジアまで広く流れていた。しかし「韓ドラ」という言葉はいつの間にか激変し、今では「韓ドラ」は否定的なイメージが強い。中国では韓流を締め出す「限韓令」を全面適用すると聞いた。韓流ドラマの放送や韓流スターの出演を禁止するという。日本では2年前に放送されていた「密会」が朴槿恵疑惑に関連する韓流ドラマだといわれる。
日韓関係が悪くても良い友好関係を保つためには民間レベルでの親善活動が常に行われるべきである。山口は総理大臣の多産県だと言われており、東京志向に感じられる。大陸向けには積極的ではない。下関は釜山とは姉妹都市であり、大会や祭りなどイベント的行事はあっても地道な活動は少ない。私は日韓親善協会と協力して「楽しい韓国文化論」を行っている。来年6年目を迎える。今東京のワンアジア財団から支援をうけ、公開講座「アジア共同体」15週進行中、市内全大学の学生と市民に公開している。参加者が少ないのはとても残念である。