冬には珍しく本格的な雨の中、定期受診。朝刊拙稿コラムの感想を語ってくれた初読者は主治医の池田先生であった。掲示板には産経新聞下段全面広告に先生のインタビュー方式広告が載っている。いつもの受診の時に拙文にコメントをし、下関では文化意識が低く文化活動が難しいというご自分の体験を語ってくれた。それは地方の小都市だというだけではない。音楽会などの開催においても隣接の市に比べて関心の低さの話であった。私は地方に住んでいても地方性に制約されず常に世界に開放し挑戦中である。
原書読書などで夜まで大学で過ごす。数人の教員たちに会って言葉を交わした。年末年始のまとまった時間には研究論文を書くつもりだと言う言葉が多かった。真面目な研究者たちに勇気づけられる。私はこの年末年始休暇に執筆中の『韓国の巫堂』を終わらせようと心を固めた。