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Channel: 崔吉城との対話
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余恨

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 昨日体調不良のことを書き、多くの方からご心配のチェクが入っている。申し訳ないと思っている。いつも通う内科で血液検査、肺の機能を調査した結果を見た主治医から肺年齢は100歳、限界だといわれた。そして吸入薬を処方して下さった。心臓ではないことで安心しながらも命は確かに短いと感じている。座っての仕事は問題がない。明後日韓国へ、講演をすませることができるかも心配である。日本文化人類学会からインタビューが予定されている。また東京での2回の講演の予定がある。人からは良く言われる。それらがストレスだと。しかし私はそう思えない。楽しいと思うからである。
 出版社に送っている3つの原稿が出るまでは大丈夫だろうかと思うこともある。シューベルトの未完成交響曲の第4楽章はあの世で完成する意味だろう。娘が焼き「殺された」のが「殺した」と、冤罪で20年間刑務所で暮らした人がカメラの前で喜び、恨み、怒り、虚しくて泣く場面をみながら人生いろいろだと考えた。それが恨みである。しかし人はそれぞれ冤罪性のある経験を持っているはずである。韓国語の諺のように「死んでも余恨がない죽어도 여한이 없다」人はいないだろう。*写真は毎日新聞

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