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Channel: 崔吉城との対話
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贅沢な患者

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社会福祉国家とはなにか。障碍者が主な対象と思い、私とは縁の遠いものと思ったが、私が障碍者となった。ソウル往来時に出入国など、車椅子で特別通過し、まるでVIPのようだったが、苦しかった私は去っていくものへの配慮と感じた。救急車に乗せられた時はサイレンが鳴り、病院側から迎えられた。ICUで目が覚めた時は生きかえったことが嬉しかった。ベッド20くらいは入りそうな広いICUの真ん中に私が横になってあらゆる治療、ケアを受けていた。私はこんなに贅沢でよいのだろうか。恐縮であった。社会の愛に包まれていることを感じた。日本の医療システムを体で体験することになったのである。
 障碍者や弱者たちは優先されることがある。それも権利かもしれないが、私は感謝しかないと思う。それは障碍者に限らず社会的地位の「王座」「回転椅子」(権威)などに座っている人こそそう思うべきである。彼らもいずれ障碍者のようになるのが人生であることを悟ってほしい。

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