昨日東京は寒くなかった。日帰りでのインタビューがあった。浜松町駅内の書店の店頭と八重洲ブックセンターの店頭にも最新著『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』が「話題の本」のコーナーに積まれていた。出版社の編集員たちに笑顔で迎えられ、編集長からイントロ、後には担当の編集員から読書付箋だらけの拙著を手にしてインタービューが始まった。「研究書がベストセラーになったことは異様なこと」と指摘された。私は元の原稿では研究文が多かったが軽くハンディに読まれるように編集したこと、放談のように語った。高田氏は前著の『韓国の慰安婦はなぜ生まれたのか』と合わせて、私の朝鮮戦争の体験と現地調査のところを評価してくれた。
『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』のテキストになっている日記の筆者である朴氏の人物像にも迫った。彼は真面目な日本帝国の「忠良なる臣民」、その日記を以て反日カードに利用することは矛盾である。この日記の信頼性は高い。この点について慰安(売春)婦の文玉珠の口述記録とはかなり異なる。それは日記と口述の差とも言える。真実に迫るにこの日記の価値は高い。口述談を注意して解釈しなければならない。今の時点で戦前を批判する時代錯誤的な世間話には気をつけなければならない。
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「話題の本」のコーナー
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