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Channel: 崔吉城との対話
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中国では家族の介護

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入院生活が1か月を超え、患者の中では先輩のような気持ちが生じている。昨日談話コーナーでは放射線治療が始まった人から私は手術ができたことが羨ましいと言われた。リピーター患者たちは病院に慣れている。別に美味しいとは思わないけれども、止められない煙草を長い間吸っていてヘビースモーカーになって結局は肺に穴があいて酸素が足りず入院して手術した人が本人のことと合わせて反省する話もしてくれた。そこで私はタバコも酒も縁がなくても大病になったことを話すと大笑い。
 中国からの大学院留学生の李君が見舞いに来てくれて日本の完全看護システムを中国と比較して話をしてくれた。いまだに中国では家族が入院すると親孝行や家族の結束意識を争うように家族が介護をするという。看護師たちは体温をはかり、注射をする以外に介護はしないという。長い間ソ連の社会主義を受け入れた中国はその社会福祉システムは受け入れなかったようである。今読書中の「ガン病棟」では現代的な医療福祉が表れていて意外である。ソ連崩壊直後ロシアを訪ねた時、社会福祉が壊れるのではないかと恐れていた人々の話をよく耳にした。ロシアは福祉を生かして発展させることが必要であると感ずる。

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