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Channel: 崔吉城との対話
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鳳仙花

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 梅、桜、藤、あじさい・・・花が咲く。今は静かに咲く紫陽花、蓮の花(ベトナムの国花)を鑑賞する時である。日本的な宴会風の賑やかな花見は世界的には稀である。桜の花見で花見は終わったような雰囲気もそうである。花を日常生活でもよく鑑賞するのも日本的である。昨日の日本文化論では日本の「花文化」を話題にした。桜の花見の文化は日本以外には中国の大連、韓国にもある。意外にも広く愛される花は鳳仙花である。鳳仙花は朝鮮民族の花だと思ったが日本、韓国、中国、ベトナム、ネパールにも爪を赤く染める習慣と共に広くある。花束を交換するような文化は世界中広く行われるが、日常の中に花を飾る空間(床の間)を持つ日本の花文化は稀である。それを韓国の花学会で講演した時のある老女の失礼な反日的な暴言は忘れられない。


拉致問題

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 米朝会談に日本はトランプ大統領に拉致問題も話してもらおうとている。拉致問題の「解決」とは何か?日本は「拉致問題の解決なくして国交正常化はあり得ない」を繰り返す。しかし進展はない。日朝トップ会談、そして国交正常化をしたらより早く拉致問題の解決につながるのではないのか。金正日氏が拉致を認め、蓮池夫婦らの一時帰国予定を強制的に永住帰国にさせたのは日本である、曽我氏の夫のジェンキンス氏に日本居住を認めた北朝鮮はそれなりに努力もしたと思われる。「拉致問題の解決なくして国交正常化はない」という方が理解し難い。アメリカは朝鮮戦争で北朝鮮と闘って多くの犠牲者を出して民主主義を守った国である。日米の国格の差が浮かぶ。

ミス・アメリカ

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 生まれた自然体の形、身体はそのまま自身であり、そのまま生きるのが運命である。しかしメディアによる映像生活が一般化されて、美女、イケメンなどが日常的に流行している。その肉体美を世界的に主導してきているのが美人コンテストである。その代表的な「ミス・アメリカ」の運営団体が水着審査を取りやめ、今後は身体的な美しさを判断基準にしないと発表した。歓迎する。人種改良的に美容整形が多く行われている韓国に大きいなメッセージである。この宣言は身体美より個性美へと、価値観革命の宣言といえる。

無言の交流

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 昨日夕方海岸に散策、大型観光バス3台、百数十人が横行する。台湾からの観光客のようである。犬連れのわが夫婦も観光対象になっているようであった。犬にほぼ視線がいかないのは、日本人と異なる。日清講和条約の記念館が主な観光ポイントである。台湾が清国から独立するという、植民地の始まりの地点である条約が台湾人に関心があるということは以前から知っていた。韓国人は無関心、嫌なところであるのとは対照的である。観光にも親日と反日が表れる。彼らは犬より下駄をはいた私に視線を注いだ。私は彼らを観察した。無言の交流。公園ではデイゴの花が咲き始まった(写真)。

トランプ遊びのようなトランプ大統領

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 トランプ遊びのようなトランプ大統領と金正恩委員長の会談をCNN、NHKや民放を切り替えながら日中、映像で嬉しく拝聴した。ただ訳もなく繰り返される映像には本当に呆れ、疲れた。敵国とのトップ対面があまりにも劇的であれ、プロパガンダに騙された国民がまた反復するのではないか疑問がないわけではないが私は歓迎したい。テレビの嫌な点を指摘したい。必要な時以外に同じ映像を繰り返すのはやめて欲しい。

夕方から、海峡裏町文化塾へ出た。一昨年の寒さで凍傷を受け死んだと思った近所のブーゲンビリアが満開しているので1カット、そこを過ぎ、亀山神社の階段を上り、定刻に1分遅れてついた。歩足が速いと言われた私の歩速が遅くなったと感じた。「江戸の医学と永富独嘯庵」という演題の講演に満席30人強であった。18世紀地元出身の医者の話、乳がんを治そうとした話を地元の人が熱心に傾聴する。地域が疲弊していると言われても健全である。

 

 

新聞普及について

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 ある有名全国新聞を買いに早朝から下関市内を数か所を回った。販売普及所の電話には応答なし。買えなかった。大手新聞とはいっても地方まで販売組織が充実していないことを知った。記事や編集だけで盛業するのではない。末端までの普及などにも気を遣うべきである。

 朝から原田環先生、鄭大均先生、櫛田学長、佐々木正一様など多くの方から受賞の言葉をいただきました。また西山氏からは新聞コピーを送ってくれました。本当にありがとうございました。

  

 

日本研究特別賞受賞

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 社会には暗闇の面が多い。私はそれらの恨、泣くこと、戦争、慰安婦などを主な研究テーマにしている。昨日産経新聞の朝刊に掲載された私の受賞の記事の見出しは「戦争と性」であった。正しく評価していただいた。暗闇の問題を扱ってきた私に暗いイメージがあるかもしれない。次作からは明るいテーマにしようかと読書会で話題にした。櫛田学長と熊本居住の本田侃氏も参加した。これから花など明るく美しいものへの転換したいという私のということばに本田氏はフェースブックで私の研究状況を理解しており、暗い問題を扱っても客観的に正しく、明るくしているので転換することは必要ないというので大いに励まされた。花の美をもって、日本人の宴会花見、花ナショナリズムを書くとまた非難されるかもしれない。

感謝

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 韓国では誕生日など私事ではあるが喜ばしいことを友人や知人たちに祝ってもらうことが多い。また、自ら祝うこともあり、それを「自祝」という。日本では顰蹙を買うと注意されるかもしれない。日本研究特別賞の受賞を本欄に書いた。初めてのことであり、誰からでも褒められるのは嬉しい。日本では褒めると手を横に数回振り、否定の表示と嬉しい表情をする。これは謙遜文化(?)であろう。私の受賞に世界各地から祝いのメールや電話、投稿、プレゼントが届いている。昨日は馴染みの薬剤師さんからチョコレート、台湾の頼さんからはクッキーとお茶が届いた。祝福、感謝の生活を幸せという。


動画と画像の鑑賞

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 昨日午後6/16 15:00〜拙宅で拙著『慰安婦の真実』の出版記念会の呼び掛け人が集まった。感謝の気持ちをお返しする気持であったがお花やケーキ、フルーツ、ゼリーなどたくさんのお土産をいただいて恐縮、「日本研究特別賞受賞」のお祝いに変わってしまった。申し訳ない気持ちと感謝、とても嬉しかった。その時に撮っていた映像(権藤)画像(秦穴)を鑑賞のために準備したつもりであったが上手くいかず一瞬戸惑った。動画には自分の様子が映って照れ臭い時もあった。今これから朝の船でソウルから来られる姉を迎えに港へ行く。感謝すべき嬉しいことが高調する。そして高齢を感ずる今このごろである。

誕生日祝いに、大変恐縮、感謝

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 ソウルから来る姉を迎えるために出かけた港の待合室では数人の知人と話し、下船して出人てきた元大学の教授夫婦から挨拶をされ、一瞬ン?と思ったが直ぐに思い出した。私の年齢や家族家族関係を詳しく語りだした。船の中で同室で私の姉と話をしたということで親しく感じた。プライベートを共有することは親しみを高める。昨日は私の誕生日6月17日はもともと陰暦でいうが、旧戸籍には8月10日、1938年生となっている。戸籍上名前、誕生年、月などが混在している。それを新著『朝鮮戦争から生まれた韓国慰安婦の真実』(ハート出版、2018.6.28)で78才か80才か説明した。一昨日には国家基本問題研究所から「日本研究特別賞」受賞を祝っていただいたが、続いて昨日は大勢の人から誕生日祝いをいただき、大変恐縮、感謝している。100数十人の投稿、リアクション、メール、電話、中には記念品(写真は林、中村)など、失礼ながらここにお礼の意を表したい。

お知らせ

悲しい我が故郷

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 ただの話、物語り、対話、フリートーキングが長かった。姉と朝鮮戦争を語り合った。戦争の悲惨さ、生き残っただけ幸運であったと。当時のことは悲惨すぎ、恥ずかし過ぎの話のもあった。ただ戦争であって、生き残るため必死であった。売春婦なども倫理ではなく生きるためだった。生き残った慰安婦がそれを訴えるのは異様だと姉も言う。私は現在の村の状況には無知であり、その後の変化を伺った。世代が変わり親族関係は完全に壊れた。門中の共有山を管理すべき門中の代表の「宗孫」が私有化していたので争ったことがあった。彼は我が両親の墓、親族の墓を強制移転させようとしたことが禍になって苦しい生活をしていると聞いた。墓を動かし、「祟る」という「迷信」が「正信」となった。しかし今村人は土地を売り、貸すことにより成金で豊かになった。我が田んぼを買った隣家はそれを未だに稲作を続けているという。すこと何だか悲しい我が故郷である。

下記は数日前の東洋経済日報への連載のエッセーである。

                      食文化の日韓比較

崔吉城   ある日本人の同僚に「日本には料理がない」と冗談を言って怒られたことがある。料理とはクックcookつまり熱を通すこと、生で食べるのは料理ではないと皮肉に言った。生で食べる日本食に抵抗がある外人は多い。しかし彼曰く、日本料理は野菜や魚介類を生で食べるのが一番の贅沢、栄養の上味、それより美しいという美覚があると主張する。 私だけではなく多くの留学生たちは日本食におおよそ二つ抵抗があるという。一つは生食、もう一つは粘り気である。刺身や生卵など野菜はもとより魚まで生で食べる。生玉子を麺類にかけて食べる月見うどん、卵かけご飯には驚く欧米人が多い。世界的には卵を生で食べる人は少ない。味はどうか、衛生的なのかなど「生」には不信感がある。水道水さえ飲めない国が多くある。ベトナムでは生食習慣はない。生モノを食べたらお腹を壊すという。 ある中国人の女子留学生は日本人は味を知らないのか、さもなければ嘘をついていると発言したことがある。日本人は料理を見た目や雰囲気で、さほど美味しくなくても「美味しい」と、嘘を言うように感ずると。テレビでは味を確かめることができないので、なんでも美味しいというのではないのか。料理を見た目だけで評価する番組、あれはどうなんだろうか。  留学生たちがよく話題にするのが納豆である。匂いより粘り気に抵抗感があるという。とろろ昆布、オクラ、里芋など粘り気のある食品が好まれる日本。餅と納豆の粘り気、日本では「粘り強く」ということばも頻繁に使われている。関連性があるか否かは確かではないが、たしかに日本食は粘り気が強い。私もそれには抵抗がある。 家内は日本人だが彼女の嗜好を私が制約しているかもしれない。その分、私自らは絶対食べない納豆、ミョウガ、オクラ、サトイモ、刺身などを口にすることがある。しかし私の味覚は根本的に変わることはない。私はスーパーマーケットを数回廻っても油類、塩味、乳製品、アルコール類などのコーナーを通り過ぎレジで籠を覗くと野菜と果物しかない。ごはんと韓国の味噌チゲ鍋の韓国食に留まってしまう。50年以上オーストラリアに住んでいる友人も韓国式の食生活に固執するという。 外食文化は多様であっても家庭の食卓に影響されるまではどのくらい期間がかかるか分からない。日本の食卓には焼き肉やキムチ、天ぷら、カレー、パスタ、牛乳などがあがっている。洋食が多い。その日本人の食生活には理由がありそうである。味にこだわりがあまり無く、自然の味、見た目で味わうような、悪く言うと美味しさには鈍感だと言える。 味は電波ではないのでテレビに投影することはできない。日本で料理番組が多いのは味を味わうのではなく、「見る」味感からではないだろうか。それに比べると韓国人は生理的に美味しさ、「器より味」という「味」にこだわりが強い。そんな韓国料理が世界に人気がある。視覚と味覚の日韓の差がある。

出版社からのコメント

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商品の説明 内容紹介

前著『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』が「第五回 国基研 日本研究特別賞」を受賞!
本書は、受賞後の第一弾

韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか。
その一部始終を見ていた少年がいた。
のちに学者となる彼の原点となった、
貧困と性暴力が交錯する朝鮮半島の現実とは―

慰安婦問題をことさらに騒ぎ立てることは
いつか韓国人に戻ってくるブーメランのようなものである。
韓国メディアから「親日派」と猛バッシングを受けた著者による
体験をもとにした赤裸々な告白。

本書で私は、朝鮮戦争の体験を語り、
『韓国の貞操ナショナリズム』の本質に迫り、それを警告したかった。 ―崔 吉城

韓国の建国精神として柱となる二つのイデオロギーは、反共と反日である。
政府は北朝鮮の挑発を理由に、愛国心による総和団結を呼びかけた。
それによって韓国の国民は、「反共」意識を強く持つようになった。
日本に対する従軍慰安婦問題が、全ての韓国人の貞操が日本人によって犯されたかのような
強い「反日」感情と結びつくのも、そうした流れの一つであろう。
つまり、貞操をナショナル・アイデンティティ(国民意識)の形成に利用したのである。(本文より)

今、韓国政府は慰安婦問題を、政治的・外交的カードとして頻繁に使っているが、これは決して良いこととは言えない。
こうした戦後の問題は他国だけの現象ではなく、歴史的に古くさかのぼる、韓国自身の問題だからである。(本文より)




本書は、平成二六年に当社から刊行された
『韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか』を
再構成の上、増補改訂したものです。

出版社からのコメント

「はじめに」より抜粋

今、日本と韓国とのあいだで、戦争中の性犯罪が問題とされている。
いわゆる「従軍慰安婦」をめぐる問題である。
そこでは、「強制連行」や「性奴隷」といった言葉が飛びかうが、この問題に関しては、
慰安婦をどのように「強制」したのか、その強制性に絞って議論すべきであろう。
つまり、強姦、人身売買、拉致、といったことが、慰安婦問題の核心なのである。
以下は、こうした慰安婦問題の動きを、年表にしたものである。

1982年9月 朝日新聞が吉田清治氏の講演を掲載
1983年7月 吉田清治著『私の戦争犯罪』(三一書房)出版
1990年11月 「挺対協」設立
1991年8月 朝日新聞の植村隆記者が「元慰安婦」の証言を公表
1992年1月 宮沢喜一首相が廬泰愚大統領に八回謝罪
1993年8月 河野洋平官房長官が「河野談話」を発表
1995年7月 日本政府が「女性のためのアジア平和国民基金」を設立
1996年6月 国連人権委員会で「慰安婦」の数を二〇万人とした「クマラスワミ報告」
1997年1月 金泳三大統領「アジア女性基金」に遺憾
2002年5月 「アジア女性基金」韓国国内での活動終了
2005年3月 廬武鉉大統領、三・一節の演説で「慰安婦問題」に言及
2007年3月 「アジア女性基金」解散
2011年8月 韓国憲法裁判所の判決「元慰安婦へ補償を」
2011年12月 「挺対協」が日本大使館前に慰安婦像を設置
2014年6月 日本政府が「河野談話作成過程」の検証結果を公表
2014年8月 朝日新聞が吉田清治氏に関する記事を取り消し

この年表を大学の講義で学生たちに見せたところ、韓国からの留学生たちが一斉に声を上げた。
彼らは、宮沢首相が廬泰愚大統領に八回も「謝罪」したことも、
河野官房長官が韓国に迷惑をかけたことを深くお詫びすると「謝罪」したことも、
全く知らなかったという。
だとすれば、日本国の総理大臣による八回もの謝罪は、いったい何だったのだろう。
慰安婦問題で韓国は、日本に謝罪を求め続けたいという気持ちが常にある。
これは、韓国政府やメディアにバイアス(偏り・傾向)があるということを意味する。
米国のトランプ大統領は、「フェイクニュース」と言い切って、
直接ツイッターなどで投稿するが、私には、その気持ちが十分に理解できる。

私は、一〇歳のころに朝鮮戦争の悲惨な状況を体験した。
そこでは国連軍兵士による性暴行があり、それを防ぐために売春婦たちが村にやってきた。
彼女たちは、いわば「韓国の米軍慰安婦」である。
私は、こうしたことについて深く考え、読者に向けて語りたいと思っている。

商品の説明をすべて表示する 登録情報 単行本(ソフトカバー): 256ページ 出版社: ハート出版 (2018/6/28) 言語: 日本語 ISBN-10: 4802400608 ISBN-13: 978-4802400602 発売日: 2018/6/28

日本は奇麗

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 姉を見送りに下関港へ、韓国人観光客300余名、日本人のような人は見当たらない。50代以下、女性と子供が多い。60代初老の男性は言う。韓国で一番安い海外旅行、ツアーに食事代も含まれず船上の食堂は営業ができない。彼は大工さんで日本旅行は初めて、たくさん観光したが、どこに行ったかはわからない。ただ日本は奇麗な環境、秩序がきちんと守れる国、よく見習って帰るという。二泊三日の姉は、私より10才ほど上、また来れるか、涙汲んで去っていった。淋しい。

ご配慮

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 ある年下同僚の話。彼は非常に事務的な人というイメージが強い。しかし、彼は何も言わず私の講義の機材を用意していることに気が付いた。そのご配慮に感謝している。このような配慮は他の人からも受けているのではないだろうか。友人、知人、学生、読者…多くの方々のご配慮によってよい人間関係が生じている。社会も配慮から福祉制度となり、幸福になる。そんな行動ができる人に、積極的に協力していきたい。


韓国の貞操ナショナリズム

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 三日後の25日は朝鮮戦争の68年目の記念日、それに合わせたように私の新著『朝鮮戦争で生まれた米軍慰安婦の真実』が届いた。朝鮮戦争の体験をめぐる自叙伝的な本である。戦争の中で「楽しい、怖い」が描かれている。読者には失礼かもしれないがそれが実情であった。私事のようなもので戦争の中、村から国家まで、否国際関係へ触れた。本の裏表紙には<『韓国の貞操ナショナリズム』の本質に迫り、それを警告したかった>と記されている。読者のご感想やご批判を待つ。

「学問に流行がある」

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 今日は久しぶりに京都へ。この間地震があった大阪を通り過ぎる。国際日本文化研究センター。初代所長から今に至るまで知り合いの縁がある。しかし最近は縁が遠くなり疎遠であったが面識のない井上章一教授から誘いがあって研究会に参加することになった。井上氏は著名な風俗研究者である。ホームページの動画を見た。「学問に流行がある」という。頭が打たれた感がする。私は世俗的な流行に抵抗しながら学問の道を歩んできたようであるが、実は私自身も「流行」に乗ってきた感がする。ヘアスタイル、服装を研究する方もそうであるが私の研究も流行に変わってきた。国文学、心理学、民俗学、文化人類学、シャーマニズム研究から植民地、戦争と性(*写真『性愛と恋愛』早稲田大学出版部2012)などと変わってきた。『慰安婦の真実』もその一つである。私も学問の流行にのってきた。研究会を楽しみ、出発する。

    『性愛と恋愛』の目次

 『源氏物語』における恋愛・性愛・・河添房江
 フランスの恋愛思想・・・棚沢直子
 韓国における性と恋愛・・・崔吉城
 家庭の<性生活>の創出・・川村邦光
 「過剰なる性」の誤解・・・棚橋訓
 恋愛という文化/性欲という文化・・赤川学
 近代的恋愛の不安定性・・・山田昌弘

 

 


褌の話

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 昨日昼ころ京都は激しい雨だった。市内から大部離れた山の麓、懐かしい国際日本文化研究センター。2年間の共同研究「近代東アジアの風俗史」が始まった。メンバーはほぼ顔見知りではなく、研究分野や研究業績も知らない、新しい顔ぶれ、新鮮であった。研究代表の井上章一氏から「日本近代服装史のあまり語られてこなかった裏話:褌の日本」が写真の絵解き式で話が始まった。面白く目が離されない。日本人の日本文化の核の褌がパンツ化される、いわば近代化の話である。植民地時代に朝鮮青年も使用したということは初めて知った。日本文化の象徴的なもので、朝鮮では褌と下駄が日本人の悪印象の代表的なものであった。韓国人には褌は裸体の恥と思われた。私は水着の映像には注目したことがあるが褌には気が付かなかった。これからどんな話が展開されるか、興味しんしんである。*写真は懇親会

自然は不便

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 森の中を散策した。コンビニを探した。道を聞き、信号を越え、ロータリーまで行った。朝食用のものを入れたビニール袋を持って宿所に戻った。自然環境の良いところは不便な所。人間は便利さのために文化を発展させてきたのである。その利便さが研究には邪魔になると言う人もいる。日文研は世俗とは離れ、研究中心のために森の中に建てて30年が過ぎた。最新施設として建てたのにそのままのようで、不便さは変わらないが何より研究活動はどうであろう。昨日の風俗史の研究会でオンドルとカフェについて発表と討論が行われた。私の関心、研究ともかかわるので多く発言した。日曜日、昼食も粗末、新幹線は超満員、車内で居眠りができない私は帰路にも疲れて帰宅。深夜のFIFAサッカー観戦、疲れの高調の日であった。

写真:今日は朝鮮戦争記念日、『朝鮮戦争で生まれた米軍慰安婦の真実』(ハート出版、2018.6.28)

ベトナムハノイ

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 7月の東京と沖縄、8月初めのベトナムなどの旅行スケージュルが楽しい。しかしベトナムとオーストラリアは飛行時間が長く負担があるので、ベトナムへの招待に応じず失礼していたが再び誘われて帰国が深夜便でもあり負担はあるが行くことにした。ワンアジア財団の年会である。佐藤理事長や鄭俊坤博士、多くの懐かしい方々と談笑出きることになった。ベトナムハノイは1990年代に科研調査で行き、シンポジウム、シャーマン儀礼の現地調査、戦争地のランソンに宿泊、徒歩で国境を越えて中国へ行った経験がある。先日当時記録撮影した映像をベトナムの留学生たちに見せ、大きく変わったといわれた。私の目でその変化を見たい。

*参照:東アジア農村祭祀の比較研究(1994–1996、代表諏訪春雄、依田千百子,崔 吉城、黄強,川村湊 ) 
 平成6、7、8年の三年間調査研究、中国本土・台湾、青森県の地蔵会、九州の盆行事、韓国江陵の端午祭、韓国珍島の死者儀礼、中国湖南、湖北、広西チワン族、江蘇、浙江、雲南、上海、北京、河北、黒竜、吉林、内蒙古などの各地域のシャーマン、ベトナムの母道などの調査。

 
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