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Channel: 崔吉城との対話
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韓国食品「梨」

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 昔日本から韓国へのお土産は電気製品であったが、その後韓国のものが優良になり、お土産に困っている。韓国からは日本へのお土産は味付け海苔など食品が人気がある。最近韓国で日本製が人気があると聞いた。大邱から来られた入試所長の奥さんと食事をしながら聞いた話ではドン・キホーテが韓国で有名であり、メガネ拭き、サロンパスなどの日本製が人気があるという。今日「楽しい韓国文化論」で下関韓国教育院の孔淑子氏の講義があり、韓国旅行が残っている。食べ物、買い物、観光などを楽しむ。韓国文化の中で一番「楽しい」ことはなんだろう。韓国料理、食品である。先々週朴仙容講師が日本人の味に合うキムチ営業をしながら食品開発した話は面白かった。韓国でよく利用する「梨」について語った。彼から新しく開発したキムチ、カクテキ、サムキョップサル(豚肉)用の梨汁をいただき、家内と試食した。肉は柔らかくなり、日本人向けの甘さもまろやかで、美味しい。キムチは唐辛子の辛さが少し濃いがやはり味はまろやかで美味しかった。梨の効果を生かして保存を考えた食品であり、ス―パでは買えない新商品である。


ジャジャ―麺

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 ジャジャ―麺は韓国人が好きな、一番人気の一般的な大衆食である。それが仁川発だという話を昨日「楽しい韓国文化論」で下関韓国教育院の孔淑子院長が語った。それは中国人たちが開発した料理であって中華料理とは異なる韓国式の料理である。しかし韓国人に馴染み深い料理ではあるがまだ家庭で作るメニューにはなってない。いわば中華料理店のメニューである。山東省から移住してきた中国人たちが開発したものであり、安くて、配達する努力で、普及でしたものである。彼らが韓国で政治的差別を受けてきたことは、世界で類例のない酷いものであることは良く知られている。多くの人が台湾の国籍を取り、移住した経緯がある。私は大学生時代以降ソウル市庁の前と仁川の中華街の本屋を回りジャジャー麺を食べたことを懐かしく思い出し、最近仁川の中華街を回りインタビューしたが暗い否定的な反応しかなかった。在日が差別されるといいながら国内の人を差別する。私の一つの正論「自分が差別されると言う人が他者を差別する」である。

久澤謙二郎准教授「アニメーション」

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 下関市民の中では夜間シーモール壁面へ港町、漁業の大型映像がプロジェクターで投射されたことを覚えているだろう。それを主導的に行った東京芸術大は出身、東亜大学の久澤謙二郎准教授が今日12時50分から「ワンアジア共同体」でアニメーションなど映像に関して講義する。先週、韓国の張竜傑教授が日本のアニメーションなど大衆文化の韓国への影響などを語ったが、その日本の映像の技術や文化はどうであろうか。映像はプロパガンダと映画、芸術、娯楽など消極的なイメーが強かったが、今は日常的な影響力の強いものとなっている。強力な映像によって政治的にはポピュリズム、CMなど商業主義に影響している。そのダイナミックな影響力のある映像の本質に迫ってみたい。講義に期待する。

結婚して子供と一緒に観たい

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 久澤謙二郎准教授の「ワンアジア共同体」で「アニメーション」の所感を紹介する。まず「楽しかった、面白かった」と書いた人が多く、過半数である。日本語から日本文化まで勉強するようになった。アニメーションが好きて日本留学をするようになった。日本のアニメーションをならいに来た。タイでは日本のアニメーションが人気、One Pieceはきれい、悲しい。作るに複雑、難しいか?無声の時代から画質や2Dから3Dへの発展、その歴史が古い。世界最初の「工場の出口」から吉本新喜劇までに発展してきたことが分かる。アニメーションは芸術である。
 細かい作業、そして久澤先生の巨大なプロジェクションマッピング(2015)は素晴らしい。芸術に国境はない。日本が1973年韓国へ輸出したという、その作品は何か。韓国との共同制作、「人と人」が繋がる。素晴らしい講義はワンアジア財団から支援を受けての効果である。著作権があって、ユーチューブなどでのこせるか、無くしてはいけない。結婚して子供と一緒に観たい。一人異見があった。大学でアニメーションを講義するのは無駄、その意味は何かと問う。


お知らせ「忙しく、楽しい」

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 下関の文化人総動員のような行事に今週日曜日、私が2年目に登壇する。昨年末出した『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦」について語る。市民と語り合いサインもしたい。まだベストセラーマークが付いたりする。下関では既に出版記念会、日本研究特別賞受賞記念などで挨拶のように語ったことはあってもこのように直接市民と向き合って話すのは初めて。楽しみにしている。昨朝の毎日新聞下関版では主催の実行委員会は「地元にこれだけの文化人、研究者がいることを知ってもらいたい」と参加を呼び掛けている。すでに沖縄、台湾、京都などで行っていて、これからも下関12月12日、釜山11月20日、広島11月24日、大阪などでの講演会の日程が詰まっている。忙しく、楽しい。

櫛田宏冶 「アジアのデザイン」 

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2018年10月24日 櫛田宏冶 「アジアのデザイン」 

最初に日本の風景、屋根が`大きい家屋のデザインからアジアの話と画像が流れた。中国で学んだ雪舟が日本画へ、下関出身の狩野の迫力ある絵の世界、北斎の浮世絵の波の絵からアジアのデザインは何かに迫った。受講生たちの所感を紹介する。

 この講義から新しい知識(H447)。芸術は国境なし(H415).(H447)東西の交流(一般)、中国との共通点が多い(H507)。デザインは経済的になっている(H406)。日本に留学して帰国して広げていく(H433).
 余白と空間の広い絵、そこにも迫力ある表現、西洋の印象派とも通じうる(H404 )。絵画の発展が極められてこれ以上驚きのものが無くなるのではないか(H001).
 鑑定番組を見ても価値をわからなかったがこれから変わるだろう(TL044).芸出作品の創作意図が分かっていく(TL039).
 日常生活に視線を向けて欲しい(15402)。ベトナムの焼物「鉢場」(H405)などもっと生活のデザインが知りたい(H415).ベトナムで日本式家を建てたい(H447).日本の和室が好き(H428),
 日本のデザインの良さが伝わってきた(H001)。日本のうす暗い風景からどのような色彩が生まれるのか?(H002). 先生の作品3本柱正門は素晴らしい(一般)。

*崔吉城のfacebookで講義の動画が映っている。

李良姫『民族分断と観光』

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 忙しい中ノンビリするような生活をしている。「伊豆の踊子」を読んでいる。(軍人)日記から(小説)文学への道を開こうとする。体験がある。それは絶対に存在する。しかし語らない、書かない、記録がないとそれは存在しないとされる。私は人に、この世にどのくらい存在するか。存在SEINするためにこのような文章を毎日書いているのかも知らない。偉人たちは銅像を立てる。スターリン、フセイン、毛沢東、金日成、蒋介石らの銅像が破壊、撤去された。政治家はこのような幼稚なレベルであると昨日の「観光人類学」の講義で話した。
 世界で一番危険な、緊張関係の軍事境界線が安全に戻るようになると韓国で報じられている。緊張関係、南北敵対関係の板門店観光も変わるだろう。李良姫氏から『民族分断と観光』が届いた。広島大学大学院時代彼女に観光を人類学的にアプローチして博士論文を勧めたことを思い出す。当時は異例、変わったテーマであったが、今は時代に合っている。彼女はさらに高齢者による観光 についても述べている。 本を読むにつれて一緒に主要な文献を読み、議論し、ドラサン観光に同行したことなど深くかかわったことを思い出し、懐かしい。あとがきに感謝の言葉があった。嬉しい。

「海外名士招請特講」

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 釜山のある大学校から「海外名士招請特講」というタイトルで招請を受けて日程調整で半年が過ぎた。小さい研究会ということを知った。日帰りの日程になった。「大きい」タイトルでの「成功談」から「小さい」「失敗談」になりそうである。頼まれる主題は大体、慰安婦、植民地、シャーマニズムが主である。明日は市内で慰安婦、明後日はシャーマニズムと講演と講義が続く。来年は大阪で在日、ニューカマーについて語る。分野が広いが決して「物知り博士」ではない。今はすべての人がスマートフォンなどを持って物知り博士になっているように思える。ハーバード大学のサンデル教授の授業映像を学生たちに見せながら「女性らしさ」を女性が売り物にするのか、男性の性差別なのかなど根本的な思考や問題点に迫る講義を目指している。社会で切迫している問題に関して根本的に問いかける紙本、電子冊子を書きたい。また語りたい。お知らせがある。大阪の第七芸術劇場シアターセブン06-6302-2073で「映像×民俗」について語る。*2018年12月8日(土)『冥界婚』(2016年/1999年撮影/104分)監督北村皆雄氏と対談。2016年枕夢獏氏(写真)、2017年柳美里氏と、今度の北村皆雄氏とで三回目のトークショー。


愛犬ミミにハーグ

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 早朝我が愛犬のミミにハーグし、水を飲ませて起きるのが私の日課の始まりである。ミミは子供の時は玄関から靴を持ってきてかじったり特に家内の新しい靴のヒールが好きで、あっという間にはけないようにしたり、私のスリッパをくわえたまま自分の椅子に飛び上がったりしたのに、今は食卓のミミの椅子に行けるように斜面を作って、そこをゆっくり上がる。12才、心臓の病気と腫瘍を持っている。便秘が続き、家内が浣腸をしてようやくうんちが出た。私より老化が早い。私の近い将来が見える。昨日夕方冷たい風の中、ミミをつれて、海岸の公園に行った。歩かせて、水を飲ませた。その傍に三人の旅老人、韓国語で話を掛け、嬉しい話、釜山から来られたという。学校の教員であった友人たち、今は旅行を楽しんでいるという。私も日本に住んでいるが生まれ故郷の話をしてすぐ友達にもなりそうに盛り上がった。人生の過去をいくら豪華に語っても寂さがある。歳には叶わない。

「裏切る」説教

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 朝から「裏切る」説教、人誰しも裏切っていることから悔い改めるべきであると。決して悪くない説教だが一日が不快になった。2005年4月24日我が家を訪問したある在日牧師が読んだ、ユダがイエスを裏切った聖句(ヨハネによる福音書13:21)。愛、孝、敬など愛しい心が前提になっているが、そこには裏切る危険なことがある。悔い改めなさいと言われ、考える。私も弟子に裏切られた気持ちは実感している。私自身も逆行動があったかもしれない。市内での講演が分かりにくかったという家内の酷評、「夜学」という集いでの私の言葉にも失礼な言葉があったかもしれない。不快な一日、勿体ない。*二人の読者の山崎氏(写真)、中山氏に拙著3冊に署名。

シャーマニズムの講義

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 一昔前までシャーマニズム研究は盛んであった。私はそれを韓国で現地調査をし、それを以て研究するために日本に留学した。日本ではシャーマニズム文化が若干存在しているが、研究者が多く、理論化が多かった。最近は非常に少なくなった。学問の流行であろうか。私は植民地研究、慰安婦についても研究している。久しぶりに昨日シャーマニズムについて講義をした。私が歩きながら調査をしたシベリア、モンゴル、中国、ベトナム、インドネシア、台湾などの映像を見せたが、映像も古く、大学の器材も古く鮮明な映像ではなかったが見せながら説明をした。
 日常的な精神状態から気分転換、それを超えて神との交流の信仰。リズムと音楽によって実は若者の文化として流行っている。ただそれを意識していない。韓国ドラマに主に女性の気絶場面が多く、踊りが盛んな文化を指摘した。それについての受講生の所感を以下紹介する。

 アジアの多様な宗教の中、酒とリズムにトランスそして神がかる信仰(HH429、田辺)、神が乗り移ると自分の意識はどこにいくのか(H001、HD001)。シャーマニズムということばは初聞(T409、H438)。私の親は私のためにお祈りしてくれる(410)。韓国には巫俗信仰が多くある(H404)。台湾のタンキが自傷し吐き気をし、意識を戻すのは衝撃的(TL039).アメリカにもある(H401).信仰か、迷信か(H416,H444).中国でも女性は良く踊る(H422)。病院があってもシャーマンがいるのはなぜか(T407)。映像の場面が怖い、信じられません(509)。自分で撮った映像、話方も面白い(H404)。日本にもこんなものがあり、ストレス発散か(H002).
 線香など共通のものがある(TL044)。アジアのいろいろのところの事情(H419)、ネパールの映像がなく残念(H436(TL044)、H442,H433、TL039).タイランド、ベトナムでは仏教、チベットの鳥葬 儒教とシャーマニズムは(菅原)宗教ではない(H441). 全然わからない(H413,401)。害のない宗教へ(507)……

判決と判断

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 私は直接政治的なことには深く触れないが、昨日の韓国最高裁の確定「判決」には一つ言わなければならない。苛酷な労働を強いられた人がその賃金を要求してもらうことは正当なこと、狭義の法条文的には正しい判決かもしれない。しかし法の判決は条文だけを持って行うのか、疑問がある。当該法や法条文をめぐる関連法、政治、社会、文化などの脈絡から考慮して判断されるべきであろう。大法院判事になった私の同級生に大法院で会って話したことを覚えている。彼らは大学生時代に芸術、文化などの教養科目などは一切受けずひたすら勉強、専ら法律や法学だけの条文暗記に熱中していた。いわばエリートコースで判事、検事、弁護士になる。まるで李朝時代の科挙試験のような試験のような過程を通った。今は大部変わったかもしれないが、昨日の判決をみてそのような感が払拭できない。法的に「判決」は正しいかもしれないが正しい「判断」とは思えない。時代、社会、歴史認識からの判断とは思えないからである。
 戦前朝鮮半島で植民地と意識せず、失敗を繰り返しながらも金を儲けた日本人が多い。私が知っている人は蔚山の一級土地のバス停留場の土地が自分の所有財産であると土地文書を持って裁判を起こそうとして私に相談に来たことがある。韓国では戦前の日本人の家に住んでいる巨文島の人に賃貸料を要求した日本人からの手紙を訳してあげたこともある。戦前缶詰工場をした人、馬山で醤油工場を経営していた日本人、韓国の土地文書には多くの日本人の所有が明記されている。その財産は連合軍の「敵産」をGHQが払い下げたものである。
 「侵略と戦争」という状況を考慮せず韓国人の元徴用工らが損害賠償を受けるということが正しい判決は戦前の日本人にも適用することではないか。1965年の日韓請求権協定以前に遡るというのなら正しい「司法の判決」とはいえない。非常に危機な判断といわざるをえない。むしろ韓国にとって不利な判決かも知れない。

 

「伊豆の踊子」

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 コンサートや演劇などの誘いのチラシが届いている。「伊豆の踊子」を楽しく、精読した。映画から考えてあまりにも短い「短篇」文庫本20数ページの小説、辞書を引きながら読んだ。映画より感動した。私の二十代、文学青年だった私が韓国伝統的な芸能グループを追って歩いた「場面」とオバーラップしている。「軽蔑を含んだ婆さんの言葉」「土地の人は馬鹿騒ぎをするばかりで」「二人が夫婦であることをちっとも知らなかった」「生娘」「今夜が汚れるのであろう」「寂さを感じた」・・・と詩のように綴られている。
 自分の人生を振り返ってみると、多くの失敗は文学の影響であると思うことがある。李光洙の「土」「友情」「無情」などのロマンチックな世界、文学家になろうとし、そして旅芸能集団の調査が私の学問の基礎となった。そこには差別と芸能が生かされていた。芸能を長く鑑賞しても歌一曲歌うこともできない私。学ぶことも練習もしなかっからである。私の学問は計算や訓練的なものとは異質のものである。ただアマチュア的なものである。私はいまだに幻想の世界から世俗を批判する傾向がある。

日韓関係の良し悪し

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 徴用工判決によりこれから日韓関係が心配である。私は国交が全くない時の最悪とも言われたときも体験してきたので、それほどおどろきではない。多くの友人、知人は失望し、呆れたという話が多い。韓国では判決に賛成と反対の意見があるが日本では韓国を批判する一つの声になっている気がする。韓国からみると一つの意見とは言論の自由がないからだと言われるかもしれない。日本では珍しく世論が統一している。昨日私は観光人類学の講義では2009年8月南アフリカ・ケープタウンの調査の銅像写真などを見せながら先進国化された元イギリス植民地でその植民地支配者であったCecil Rothesが記念されている話をした。韓国で日本殖民地支配者が記念されるとは想像もつかない話である。その講義の最中に韓国蔚山の春海保健大学校から金美淑教授の引率で7人の学生が授業参観に入り、途中で韓国からのご一行を迎える櫛田学長のご挨拶があり、鵜澤教授が「日本の防災と減災」について講義、留学生たちが通訳、そして友愛ある日韓関係親善交流会が行われた。つづいて私は読書会で韓国は三権分立によって今度の司法の判決を政府が尊重するとはいっても、日韓関係に悪く影響しないように韓国政府が賠償をするなど施策が必要であろうと語った。昨日は日韓関係の良し悪しが混合した一日であった。

安田純平氏会見

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 歳をとるにつれて互いに友人との音信が少くなってくる。昨日韓国から友人の民俗学者の崔仁鶴氏から電話があって嬉しかった。数年ぶり、お互いに声から健康をチェク、無事を確認する。彼の日本の友人の島根の酒井氏と同年だとも言った。二人は私より3歳上、しかし彼は私がずっと若く感じるという。私には70才の人もずいぶん若く感じられる。高齢者が年齢に敏感である傾向であろうか。
 昨日シリアの過激派組織から解放された安田純平氏の話を視聴した。彼が「私の凡ミス」などと語ったことに木村太郎氏は「大変な精神力」のある行動力、本当にミクロの内戦を伝えることだと評価した。私は時々木村氏のコメントに頷き、珍しく良い評論家だと思っている。
 私はこのごろ読んでは考えている「戦犯作家」といわれた火野葦平氏を考えている。非難する、非難されるというメディアに呆れている。危険な現場に行かず映像や記者会見などを主にし、デスクで編集するのが中心であるメディアの記事が多すぎ、現場主義の行動派ジャーナリストを非難する人が大勢いるが、私からひとこと言っておきたい。戦争の現場に行かずどうしてわかるの。


이문열씨의 인터뷰

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 월간조선의 이문열씨의 인터뷰, 영웅전을 읽는 느낌이다. 한국 사회의 현실을 묘사한 소설가, 신문기자에서 일약 대작가로 변신, 사회에 발언하는 모습이 그렇다. 나와 겹치는 세월이 많다. 나도 매일신문에 자주 기고한 시기가 있다. 당시 그 신문의 작가 우호성 기자와 취재 현지조사도 자주 한 적이 있다. 그러나 이작가와는 면식이 없다. 그도 이광수 김동인을 읽었다고 하니 나와 동감의 부분도 많을 것이다. 살아 온 어두운 세월 불행한 전쟁 그리고 독재 정치 등을 공유하고 있다. 나는 소설을 쓰려고 해도 비참한 현실을 승화하거나 보태거나 빼기 어려워  그냥 그대로 두고 있다. 어떻게 그런 시절을 독자에게 전할 수 있을까, 고민중이다.    

 月刊朝鮮の李文烈氏のインタビュー、英雄伝を読む感じである。韓国社会の現実を描いた小説家、新聞記者から一躍大作家に変身、社会に発言する姿がそう感じさせる。私と重なる歳月が多い。私は「毎日新聞」によく寄稿した時期があった。当時、その新聞の作家オホソン記者と取材や現地調査も一緒にしたことがある。しかし李作家とは面識がない。彼も李光洙・金東仁を読んだという。私と同感する部分も多いだろう。生きてきた暗い年月、不幸な戦争そして独裁政治などを共有している。私は小説を書こうとしても悲惨な現実を昇華したり、加えたり省略したりでできず、そのまま残している。どのように時代を読者に伝えることができるか、悩んでいる。

下関研究

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 今日はワンアジア共同体の公開講座で大連理工大学の林楽青氏による「満洲映画」について講義が行われる。私の指導を受けて博士号を取得してから私の司会の下で初めて発表することになる。緊張するだろう。これからは資料を以て問題意識のある新鮮な研究を続けることをを期待している。昨日は教会に意外な二人のお客を様、学者に会って楽しい時間を過ごした。都立大学の教授・和田清美氏と天理大学の教授・魯ゼウォン氏が下関を研究するために来られた。3年目の現地調査であるという。私が被調査者のインフォーマントになった。二人とも私の『植民地と文化変容』(御茶ノ水書房)を読んでいるというので繋がりのある人脈の話から豊浦の堀麗子氏の話などに広がった。二人のお客様と教会のメンバーたちと一緒に海が見下ろせるところでティタイム、談話をした後、私の研究室と研究所を紹介して駅まで送った。関釜フェリーのボッタリ商人の調査のためにまた来たいと言いながら二人は手を振った。

「満洲映画」

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 中国の女優范氏の写真に歓声が上がった。ワンアジア共同体の講義では初めての反響であった。昨日林楽青氏による「満洲映画」の講義中であった。彼女が1億3400万元を意図的な脱税と認定された話など中国の映画産業の規模が世界一になっているとを言う。西洋技術に影響されて発展してきたのは日本とほぼ同時期に出発、満洲では日本の国策映画が1000本と多量に製作されてきた。日本人の生活、日本語と中国語、正教会、恋愛、ニュースなど多様である。李香蘭、小暮美千代などの日本人俳優も大活躍をした。日本は内地や植民地より超近代的な国家を作ろうとした。それは終戦によって幻となった。戦後多くの満洲映画協会(満映)の日本人たちが残って中国の映画発展に貢献した。満洲映画の研究者の誕生を披露し、歓迎する気持ちになった。

 受講生たちのコメント:今年度の講義は明るく良い(金光)。好きな俳優の写真、中国と日本の俳優の収入の差が大きい(チョンヘジュン、イジェウン、メイリョウ)。満洲映画とは日本の映画からイメージ(キンソンゴン、チョーイェーリン、狩俣まらい、温建思奇、池旭情)、日本のアニメは中国でも人気があることは世界的にも有名であるということになる(タマンヘム、イウォンソク、吉村響輝)。戦後中国への影響があった(田辺)。当時満洲と日本の差が大きい(菅原)、中国の映画の質が低くなっている(梅傑)。パワーポイントと図表などで分かりやすかった(パクセジン、ジャラーンクツリワカン)。大連は私の故郷(チョウセライ)。ベトナムでは中国映画多い(ファンティハン)。林先生は博識である(孔春露)。あまり中国の映画は見ないんですが、今回の講義を受けて中国がいかに映画事業に熱心かが分かりました。中国一番儲かるのは映画事業、藩泳泳の脱税は極刑に当たるが許されました(藤田紘成)。

冷却期になっても良い

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 日韓関係を言う度に、「隣り」「隣国」と言われ、気になることが多い。最近の状況をみて、それほど「隣」を強調すべきではないのではないかと思うようになった。聖書の言葉「隣人への愛」が広義狭義にしばしばいわれているが、特に地理的な隣と意識しなくてよい。競争、嫉妬などから解放される、日韓関係も遠い国家間の関係に過ぎないと思うのが良いかと思う。冷却期になっても良い。昨夜のプライムニュースでは自民党の新藤義孝議員が二人の韓国専門家(?)へ教えるようであった。彼は広い視野、具体的な資料をきっちり熟知しておられた。
 昨日韓国のあるテレビ局の女性から電話があり、拙著『映像が語る植民地朝鮮』(民俗苑、2009)を手に、引用しなが映像に関して協力を要請してきた。対話中彼女は「政治的なことは製作できない」というので、私が「韓国では言論の自由がないのか」と言って、互いに笑った。実は一昨日その韓国版の拙著が『植民地朝鮮:映像が語る』として日本・東亜大学東アジア文化研究所から出て、手にした(写真)。それはただの翻訳ではなく、日本人の読者のために新しく書き下ろしたものである。日韓関係が冷えていく中でも、それとはかかわりなく日本の植民地文化の実態を知りたいものである。

ファッションの美女

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 先日林氏の講義の時に学生たちの反響があって、昨日の文化人類学の講義ではサンデル教授の議論のつづきのようになった。中国の美女の藩ビンビンの写真を本欄で紹介したが、意外なことに、読者のチェックが少ない。それは何でだろう。中国へのイメージ、潘氏の脱税などを知っているからであろうか。ある読者のコメント「人形」という。化粧美、ファッションの美女を売り物にするという意味か。美は女性の能力か、女性らしいものを売り物としているというのか。女性のお茶汲み仕事、家事、兵役免除などは女性差別か、レディーファースト、ファッション、ヌーディーティは「女性性」の売り物か。メルケル首相のようなパーソナリティのある女性、普通の女性、一般人の女性らしさ、化粧やファッションの美ではなく、個性を生かして平凡でも自然な生き方はどうだろうか。考えさせられる。

 

 

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