私は最近、日本で多くの研究会などに参加しながら感じたことがある。それは研究者たちが先行研究はほとんど知らないか、または無視して独断で、新しい説を主張する傾向が強いということである。剽窃などの問題もあるが、それより学問研究の基礎の問題だという気がする。朴裕河教授の投稿で知ったことをここに紹介する。<この間、ソヒョン教授が、いわゆる「鉄の棒」について明快にまとめた文章を読んで嬉しかった>(ソヒョン、2019)という。日本人が朝鮮で英雄が出ないように風水的な位置に鉄の棒を打ったという作り話。私は『親日と反日の文化人類学』(明石書店)と『親日と反日』(タラグォン)でこの真実について詳細に扱ったことがある。当時野崎教授の調査報告と私の風水の暴力説が韓国と日本でよく知られたが、今改めて話題になるのは嬉しく、一方では寂しい。
朝鮮総督府庁舎の破壊と「風水」ナショナリズム 詳細情報 タイトル 朝鮮総督府庁舎の破壊と「風水」ナショナリズム 著者 崔 吉城 出版地(国名コード) JP 出版年(W3CDTF) 1999-05 NDLC ZG6 対象利用者 一般 資料の種別 記事・論文 掲載誌情報(URI形式) http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000025540-00 掲載誌情報(ISSN形式) 04288653 掲載誌情報(ISSN-L形式) 04288653 掲載誌名 日本民俗学 / 日本民俗学会 編 掲載通号 218 掲載ページ 1~24 言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語↧