今年度の「楽しい韓国文化論」の韓国旅行、午前は加藤清正の建築といわれる蔚山の西生浦倭城と長生浦洞鯨博物館を観覧した。クジラ博物館は資料不足、国民の関心が薄いのか貧弱な展示である。韓国の高齢者たちが観光に来て外のベンチに座っている数人と話を交わした。韓国では今はクジラは一切獲らないと反応があった。昼食は長盛香という食堂で食べた新らしく開発されたアワビ定食は美味しかった。午後はバングデ岩刻絵を見学した。行く道は遠く、険しく、山奥にあった。1971年に発見した7000年前のものであり私が関わった遺跡ではなかった。シャーマンによるクジラの祭りという解説を聞いた。観光目的地までの道も釜山市内の道も知らない運転手のホテル探しにはびっくり、笑ってしまった。
多くの人と対話をした。日韓関係を直接、話題にしたり質問したりするのは控えた。タクシー運転さんは日本人客が減っているという。その言葉に頷くと彼は文大統領に不満が爆発。彼は下関で3年間運転する仕事をしたことがあるという。観光客としてきた人と話をした時、飛行機に韓国人の客が少ないと言っただけでまた文大統領への批判、朴正熙氏への称賛が出た。私は言葉を発せず表情で反応していた。その状況をみた我がグループの人は私が偶然友人に出会って話していたと思ったと言った。私が文大統領の国民との対話に肯定的に感想を書いたことには圧倒的に文氏を非難するコメントが返ってきた。ジーソミヤに肯定的であっても文政権は難しいのではないかと思ってしまう。