ストーブの周りに三人、二人は韓国から来たクリスチャンだが、キリスト教や教会の話はしない、新年鼎談ようであった。私が新年を迎え、80歳になるという歳の負担を話した。「百歳時代に80はまだまだ」という反応、私は反論した。90歳半ばの老人に「百歳まで」と言ったことが大きな失礼であったことを想起した。年齢の話をしてもその歳にならなければ実感はない。
障碍者を価値のないものと考え、19人も殺した青年が裁判中である。彼は人間の生命より人間の機能を重視する。彼に限った意識ではないかも知れない。ヒトラーはそんな考え方の典型的な人物であった。彼の基準で考えると、人間の半分以上、いや他人は全部殺して自分一人だけが残る境地になるのかも知れない。今、生命倫理を意識する、その価値観が必要である。私たちも恐ろしい殺人者にならないためである。
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新年鼎談
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