「ある田舎教師の歩み」というある民俗学者の本『民話に魅せられて』を読んだ。著者酒井董美氏は1935年生まれ、私より数年上の方、しかし生きてきた時代は共有するところが多い。子供時代には一人ぼっち、ラジオ、防空壕、焼夷弾、「こわいけど美しなあ」との戦争体験などが実感同感の綴りである。彼は教育学部の国語(日本語)学科へ、私は師範学部の国語(韓国語)へ、さらに民俗学へ、教師と教授への道のりも共通し似ている。クラシック音楽の趣味、国立音大の内田るりこ先生について長く書かれている。私は1973年夏に内田先生の配慮で小島美子先生と田植え祭りに参加したことがあり、牛尾先生(?)とは私が日本語が出来ずとても残念だった。伝統的な高級民家に留まらせてくださった思い出が浮かんできた。まだお会おい出来ていない酒井先生とぜひお会いして、ロングロングストリーを語りたい。
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