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「罰される監獄」のような砦が家

コロナ感染危機感の中、 私は普段とほぼ同様な生活をしており、家の中で本を読み、考え、書くことなどが日常である。「ペスト」に出てくるパヌル神父は「罰される監獄」のような砦が家であるという。シャーマンの巫歌に「門の外があの世である」という。監獄の独房のような家の中が安全だと言だうことである。死に至る危険があるという外は脅威の場だと言う。これはどんな意味であろうか。外では見えない陰鬱な戦いが続いている。神父は言う。神は人に幸福だけをくれたのではない。苦難も撒いたのである(カミュの「ペスト」新潮社:141ページ)。人間は愛だけでは悟らない。苦痛と罰が必要である。私は祟り信仰に注目してきた。


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