教会の教壇に生け花をすることになって、あらかじめ基礎的な準備をしておいた。そして昨朝礼拝前に教会の庭に満開したムグゲの花を切って完成させようと思っていたが私が着いた時には激しい雨で花は倒れしぼんで使い物にならなかった。華麗さを見せようとしたができなかった。教会では生け花は仏教の供え物とは違って飾りにすぎない。しかし私にはそれは信仰的なことに近い。
朴米雄牧師の説教のテーマは「事故」であった。つまりキリスト教に出会ったことはその人にとって大きなアクシデントにあたり、人生観が大きく変わることだという。私は内村鑑三がキリスト教に入信してから世界が変わって見えたという告白を思い出した。韓国伝道へ成功したアンダーウッドの日記の話なども語られた。高齢化社会、老人向けの伝道の可能性を訴えた。
夕方私のマンションの下で交通事故が起こった。すさましいサイレンの音にびっくりして下を見ると、乗用車がガードレールを超えて逆方向を向いて止まっていた。事故車の中をのぞく姿は見えても救助活動は難しいようである。10人ほどの救助隊たちが車体を力で動かし、救急車が着き、動きは速くなり傘をさして見守った人も同乗し行った。2体のクレインが車を移動させた。交通整理、現場掃除まできれいにして行った。私は終わるまで記者の取材のように撮影しながら観察した。聞くところによるとこの事故で命に別状なし。しかしこの事故で関係者は現実に何かが変わるはずである。